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ウェイク・オブ・マゼラン

『ウェイク・オブ・マゼラン』(原題:The Wake of Magellan)は、アメリカ合衆国ヘヴィメタル・バンド、サヴァタージが1997年に発表したスタジオ・アルバム。ただし、ヨーロッパや日本では1997年にリリースされたが、アメリカ盤は1998年にリリースされた。フル・レングスのスタジオ・アルバムとしては10作目に当たる。前スタジオ・アルバム『デッド・ウィンター・デッド』(1995年)に引き続きコンセプト・アルバムとなっている。

『デッド・ウィンター・デッド』(1995年)制作時からメンバー・チェンジはなく、同じラインナップでレコーディングされた。また、本作ではクリス・キャファリーやアル・ピトレリも曲作りに関与している。本作のためのレコーディングではピトレリが作曲したインストゥルメンタル「ヴォヤージ」も録音されたが[5]アウトテイクとなり、1997年11月リリースのコンピレーション・アルバム『ベスト・アンド・レスト』に収録された。

本作のストーリーは、フェルディナンド・マゼランの末裔と称される架空の人物エクトール・デル・フエゴ・マゼランが主人公となっている。その一方で、メルスク・デュバイという台湾船籍の貨物船の船長が3人の密航者を海へ投げ込むよう命じた事件(Maersk Dubai incident)および、ドラッグの密売人と戦っていたアイルランドのジャーナリスト、ヴェロニカ・ゲリンの殺害という、現実に起きた2つの事件も織り込まれている。

アルバム・ジャケットの絵は『デッド・ウィンター・デッド』に引き続きエドガー・ジェリンズが描いており、ジェリンズはサヴァタージやトランス・シベリアン・オーケストラのために行った仕事のうち、本作のジャケットを特にお気に入りとして挙げている。

 

収録曲

特記なき楽曲はジョン・オリヴァとポール・オニールの共作。1. 9. 12.はインストゥルメンタル

オーシャン - "The Ocean" - 1:34
ウェルカム - "Welcome" - 2:11
ターンズ・トゥ・ミー - "Turns to Me" (Jon Oliva, Paul O'Neill, Al Pitrelli) - 6:01
モーニング・サン - "Morning Sun" (J. Oliva, P. O'Neill, Chris Caffery) - 5:49
アナザー・ウェイ - "Another Way" (J. Oliva, P. O'Neill, A. Pitrelli) - 4:35
ブラックジャック・ギロチン - "Blackjack Guillotine" (J. Oliva, P. O'Neill, C. Caffery) - 4:33
パラゴンズ・オブ・イノセンス - "Paragons of Innocence" - 5:33
コンプレイント・イン・ザ・システム(ヴェロニカ・ゲリン) - "Complaint in the System (Veronica Guerin)" - 2:37
アンダーチュア - "Underture" - 3:51
ウェイク・オブ・マゼラン - "The Wake of Magellan" (J. Oliva, P. O'Neill, C. Caffery) - 6:10
エニイモア - "Anymore" - 5:16
ストーム - "The Storm" - 3:44
アワーグラス - "The Hourglass" (J. Oliva, P. O'Neill, A. Pitrelli) - 8:06

 



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